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キャッシュフロー経営のすすめ

旧態依然の接骨院業界は、利益があっても現金不足で倒産状態になることがしばしばでした。

特に、40歳代の先生は、家のローンはある、子供が大学に入るなど現金支出が多く、家庭の資金繰りは苦しい。所属していた会からの保険収入も遅く、火の車という現実がありました。

いままでの利益を上げられるかではなく、接骨院の意思決定は「キャッシュフローがよくなるか」すなわち「現金を獲得できるか」に変わっております。

これまでは、キャッシュが不足すると、借入金による経営が行われてきました。しかし、最近は銀行も安易に新規融資に応じてくれません。会社内部にキャッシュを保有していないと危険な時代になりました。そのためキャッシュの流れに重点を置いた「キャッシュフロー経営」が注目されています。

このキャッシュフロー経営を実践していくためには、貸借対照表、損益計算書に続く第三の財務諸表である「キャッシュフロー計算書」を作成して、適切な資金管理をしていくことが必要となります。

キャッシュフロー計算書は、企業が営業活動を通じてどれだけの資金を獲得し、このうちどれだけを投資活動に振り分け、また、株主に配当したり効果的に運用したかを明確に表す計算書です。導入すると経営者にとってさまざまなメリットをもたらします。

キャッシュフロー計算書は現金主義の考え方で「現実にどれだけ現金が入ってきて、どれだけ出て行ったか」を明確に表示します。このため黒字倒産、つまり「利益があっても現金不足で倒産」という事態を避けることができます。企業活動に必要な運転資金や設備資金の適切な管理が行えるようになります。

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